赤ちゃんが夜通し寝るのはいつから？データと月齢別の対処法

「うちの子、まだ夜中に起きちゃうんですけど、大丈夫でしょうか...」

赤ちゃんの夜泣きや夜中の授乳で、睡眠不足に悩むママ・パパは多いものです。実は、赤ちゃんが夜通し寝られるようになる時期には大きな個人差があり、焦る必要は全くありません。今回は、赤ちゃんの睡眠の特徴と、夜通し寝られるようになるまでの道のりについて、データを基にご紹介していきます。

月齢別！夜通し寝る赤ちゃんの割合

赤ちゃん本舗さんが実施した調査によると、赤ちゃんの睡眠パターンの発達がよく分かります。生後1ヶ月では夜通し寝る赤ちゃんはわずか7%。その後、3〜4ヶ月で38%まで増加し、6ヶ月を過ぎると約30%の赤ちゃんが夜通し寝られるようになっていきます。

特に興味深いのは、1歳を過ぎる頃から夜通し寝る赤ちゃんの割合がぐっと増加すること。1歳5ヶ月で52%、1歳11ヶ月では65%、そして2〜3歳になると70%の子どもが夜通し寝られるようになります。
どうしてこういう傾向になるのか？それは、赤ちゃんの発達段階が大きく関係しているんです。

赤ちゃんの睡眠発達のメカニズム

赤ちゃんが夜通し寝られるようになるには、主に3つの発達が必要です：

1つ目は「体内時計の発達」。生後6ヶ月頃から、昼と夜を区別する体内時計が徐々に整っていきます。

2つ目は「胃の容量の増加」。離乳食の開始とともに、おなかがすく間隔が長くなり、夜中の授乳が減っていきます。

3つ目は「自己調整能力の発達」。1歳前後から、自分で眠たさを自覚して、快適な寝姿勢を見つけようとし始める赤ちゃんが増えてきます。

夜通し寝るようになるためのポイント

赤ちゃんの睡眠発達に合わせて、段階的にアプローチしていくことが大切です。月齢に応じて、できることから始めていきましょう。

生後3〜4ヶ月：体内時計を育てる時期

この時期は「昼と夜の区別」を赤ちゃんに教えていく大切な時期です。

朝起きたら、カーテンを開けて明るい環境を作りましょう。昼間は赤ちゃんの機嫌の良い時に外に出たり、室内でも明るい場所で過ごすことで、体内時計の発達を促すことができます。

生後6ヶ月前後：夜の授乳を徐々に減らす時期

離乳食が始まるこの時期は、夜中の空腹感を和らげるチャンスです。

・日中の授乳や離乳食をしっかり与え、夜間の空腹を防ぎます。

・最後の授乳は寝かしつけの30分前に済ませ、授乳と睡眠を少しずつ分離させていきます。

ただし、離乳食の進み方には個人差があります。一度に飲む量が少なかったり、離乳食をあまり食べない場合は、夜間の授乳は引き続き必要になってきます。

生後9ヶ月〜1歳：自分で寝つく練習の時期

この時期になると、多くの赤ちゃんは自分でで眠たさを自覚して、快適な寝姿勢を見つけようとし始めます。

ポイントは「眠くなり始めた時」が寝かしつけのベストタイミング。赤ちゃんがあくびをしたり、目をこすったりするサインを見逃さないようにして、睡眠を促しましょう。

1歳以降：睡眠習慣を整える時期

体内時計が整い、自己調整能力も育ってくるこの時期。「寝る準備」の習慣づけが効果的です。

・入浴→パジャマ着替え→絵本読み聞かせなど、毎日同じ順番の準備をすることで、赤ちゃんは自然と眠りの準備ができるようになります。

・夜泣きしても、すぐに明かりをつけたり、抱き上げたりせず、そっと寄り添う程度にとどめることで、自分で寝直す力が育ちます。

どの時期も共通して大切なのは、焦らないことです。赤ちゃんの成長に合わせて、少しずつ睡眠リズムが整っていくのを待つことが、結果的に良好な睡眠習慣につながります。

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