ベビーカーの暑さ対策グッズ19選！猛暑を安全に過ごす注意点もあわせて解説します。

　
ジリジリと照りつける太陽が肌をこがす、日本の夏。
ぼんやり突っ立っていると、じんわりと汗が吹き出して大人でもくらくらとするほど厳しい猛暑も珍しくありません。

当然、こんな暑い日にはベビーを連れてのおでかけは避けたい。
もし、熱中症にでもなってしまったら・・・。

でも、どうしても外に出なければいけない場面って意外とあるもの、なんですよね。

ということで今回は、まず「夏にベビーカーで外出するとき絶対に知っておきたい注意点」を丁寧に解説します。
自分で「暑いよ」と言えないベビーを守ってあげられるのは、一緒にお出かけをしている大人だけ。
熱中症の初期症状や応急処置、知っておいたほうがいいですよね。
続いて実際に、持っておくと本当に便利でベビーも心地よく過ごせるようになる暑さ対策グッズについても厳選して7商品ご紹介します。

ぜひ、夏場のおでかけ準備の参考にしてみてください。
それでは、早速見ていきましょう！

夏、ベビーカーの中は大人の顔の位置よりもっと暑い！

夏、太陽がじりじりと照り返すアスファルト。
直射日光に加えてこの地面からの照り返しを受けるため、地面に近ければ近いほど温度が高くなります。

そこに一番近いのは、ベビーカーの中のベビーです。

気温が27度なら、ベビーカーの中は30度超え！

天気予報の気温は、地面から150cmの高さで測られています。
この150cmの高さで測った気温が32.3℃だったとき、50cmの高さでは35℃を超え、さらに地面に近い5cmでは36℃以上に。

150cmといえば、大体、大人の顔がある辺りですね。
一方、ベビーカーの座席から地面まではハイシートタイプであっても50cmほど。

つまり、ベビーカーの中って大人の顔の位置より3,4度も暑くなっているんです。
大人が暑いと感じている時、ベビーはさらに高温の環境にいることを忘れないようにしましょう。

ベビーは熱中症になりやすい！夏のおでかけ、ママとパパが絶対に知っておきたい注意点

熱中症って、よく聞きますよね。
でも、どれくらい怖いものなのか、そしてそもそもどんな状態を指すのか。
正直詳しく知らない、という方も多いのではないでしょうか。

大変身近で、軽症であればすぐに回復するということもあり、軽視されがちな側面のある熱中症。
しかし実は、救急搬送される人数は5月から9月の5ヶ月間で5万人を超えることも珍しくなく、1700名以上が亡くなった年も。
「よく聞くから」と軽視せずに、注意点と初期症状、応急処置についてぜひ確認してください。

熱中症対策についてちゃんと詳しく知りたい方には、環境省の熱中症予防情報サイトがおすすめです。

そもそも、熱中症って何？

熱中症とは、「体温が上昇し、重要な臓器が高温にさらされることで起こる障害の総称」です。
暑すぎる場所に長期間いたときや、その後の体調不良はすべて熱中症の可能性があります。

熱中症になりやすい環境

気温が高い
湿度が高い（ジメッとしている）
風が弱い・風通しが悪い
日差し・照り返しが強い
急に暑くなった（身体が気温に慣れていない）

ベビーはどうして熱中症になりやすいの？

ベビーの身体は「熱しやすく冷めやすい」という特徴があります。
そのため、気温が皮膚の表面温度より高いとき、体温が急激に上がってしまうんです。
未発達な発汗能力も相まって、子どもの深部体温は大人より大きく上昇し、熱中症のリスクが急増します。

また、ベビーは自分で不調を訴えることができないため「ちょっとおかしいな」というタイミングでの対応が遅れ、熱中症になってしまうことも。

周りの大人が気を配って気づいてあげることが本当に重要です。

熱中症の初期症状を確認しよう

熱中症にならないように対策をすることが第一ですが、「ちょっとおかしいな」に気付けることは何よりも重要です。
どんな様子のときに「熱中症かもしれない」という危機感をいだけば良いのか、知っておきましょう。

初期症状

頬が赤く、体に触れると熱い
機嫌が悪くなり、泣き止まない
おっぱい、ミルクを飲みたがる（たくさん飲む）
おしっこやウンチの量が少ない
なんだか元気がなく、ぐったりしている

危険な状態

泣き声が弱々しい（泣かない）
おっぱい、ミルクを飲まない（飲めない）
赤い・熱い・乾いた皮膚をしている
体温が高いのに汗が出ていない
けいれんを起こしている
ぐったりして反応がない
吐きそう、吐いている

危険な状態になっている時には、誤って水分が気道に流れ込む可能性があります。
また「吐いている」という症状は、すでに胃腸の動きが鈍っている証拠です。
これらの場合には、口からの水分補給ではなく、すぐに、病院での点滴が必要となります。

熱中症の応急処置を知っておこう

もし「熱中症かもしれない」と思った時には、それはすでに「放置すれば死に直結する緊急事態だ」ということです。
現場ですぐに、ベビーの身体を冷やし始める必要があります。

すぐに涼しい場所へ避難する

風通しのよい日陰や、できればクーラーが効いている室内等にベビーを避難させます

ベビーの身体を冷やす

冷水やかち割氷をコンビニで買うなどして、できるだけ早くベビーの身体を冷やします。
・体温を下げるため、服を脱がせて風通しをよくする
・首の付け根の両脇、脇の下、大腿の付け根（股関節部）を冷やす
・濡らしたタオルなどをあて、うちわなどであおぐ
・服や下着の上から少しずつ冷やした水をかける
などの方法も有効です。

水分・塩分を補給する

冷やした水分（経口補水液）を摂らせます。
体内から身体を冷やすこともでき、一石二鳥です。
大量に汗をかいている場合、塩分も補える経口補水液やベビー用のイオン飲料が最適。

医療機関へ運ぶ

自力で水分の摂取ができないときは、緊急で医療機関に搬送することが最優先です。
塩分を含め点滴で補う必要があります。
実際に医療機関を受診する熱中症患者の10％弱は、血圧や尿量のモニタリングなど、厳重な管理が必要となる重症患者です。

暑さ対策・熱中症予防のポイントは5つ

熱中症を防ぐには、何しろベビーの体温が上がりすぎないように気を配ること。
身体は汗を出すことで体温を下げているので、水分補給もその一環です。
具体的にできることを確認しましょう。

直射日光・照り返しを避ける

直射日光や照り返しはシンプルにベビーの体温を上げてしまうものなので、できるだけ避けます。
外出するときはなるべく日陰を選び、陽が高くなる11時~14時ごろはなるべく外出をひかえましょう。
日陰をつくる黒っぽい日傘や、太陽熱を吸収しにくい白っぽい衣類がおすすめです。

風通しをよくして汗を乾かす

身体は、汗が蒸発することで体温を下げています。
しかし、風がほとんどない環境だとうまく汗が乾かず、結果、体温も高いままということに。
扇風機やうちわで風を送ってあげるのは、その風そのものが涼しいだけでなく汗を蒸発させるためにも重要です。
夏場に通気性が良く汗がすぐ乾く素材が重視される理由でもあります。

保冷剤などでベビーの身体を冷やす

猛暑の中で外出すると、どれだけ気を配っていても少しずつベビーの体温は上がっていくもの。
そのため、保冷剤などでベビーの身体を冷やしてあげることは効果的な対策です。
保冷剤をタオルで巻いて置いてあげるのもいいですが、まんべんなくベビーの身体を冷やせるベビーカーシートがあると大変便利です。

のどが渇く前から、こまめに水分補給をする

人間は、軽い脱水状態のときにはのどの渇きを感じません。
そのため、のどが渇く前や暑い場所に行く前から水分をとっておくことが大切です。
また、冷たいお水は身体の中から体温を下げてくれるという意味でも熱中症対策として有効です。
ベビーカー用の保冷バッグがあると常に冷たいお水を持ち歩くことができます。

休憩は、涼しい場所で30分に1回以上

熱中症を防ぐには、顔色や汗のかき方を十分に観察することが重要です。
そのためにも休憩は30分に1回以上とり、ベビーの様子をしっかり確認しましょう。
エアコンの効いた室内などで休憩できるとベビーの身体も熱を発散しやすくなります。